Deca-J有尾目部会

番外編:ワラジムシの採取に挑戦(06.03.08)

カスミサンショウウオ(成体)の餌用に、ワラジムシが通販までされてるそうで(^_^;)
「生き物の通信販売反対!!」とか言いたい訳じゃないけど、筆者としては“そこら辺にいる生き物”を金出して買う趣味はないので、一度、本当にそこら辺にいるかどうか探してみました。
ところが…。
他の生き物を探してるときにはナンボでも目に付く虫なのに、ワラジムシ探すと出てこない。しかも採取となると結構難しかったりしました(T*T)
これなら金出して買う人の気持ちも解らないでもないです。今回はその辺りの顛末を…。

他の虫ならいるんだけど

某所の里山(の公園)へ行く機会があったので、そこでワラジムシを探してみました。
すぐに見付かるかと思ったものの、全然いません。石を除けたり落ち葉を掻き分けたり土を掘り返したりしても、いっかな出て来ません。
ダンゴムシ、ゲジ、ヤスデ、ミミズ、ゴミムシ、ハネカクシなど個人の主観によって印象の別れる生き物や、ナメクジ、ゴキブリ、ムカデなど人類の営みに多少の不利をもたらす生き物は、いくらでも出て来たのですが、肝心のワラジムシは一匹も見付かりません。
その辺りは粘土質の上に赤土がかぶったような土地で、周囲に生えている木も照葉樹や針葉樹が多く、しかも朝方雨が降ってぬかるんだような状態でした。考えてみればワラジムシって、カブトムシの幼虫を探してる様な時によく見掛けた記憶があるので、むしろ腐葉土が積ったような場所にいるのかな?と思い、その日は探索を諦めました。
休日の公園で、熊手とピンセットとタッパとザルを持ってウロウロしてる親爺に対する、周囲の人々の主観が一致しそうな気配も漂ってきたので(~_~;)

尚、上記した虫々の名称だけで、理由説明の必要はないと思いますが、この項での写真はありません。

しょうがないので、近所の公園で

ということで、今度は家の近くの公園を探してみました。
と言っても、その公園にカブトムシの幼虫がいるという訳ではありません。貧弱ですがクヌギなどの落葉樹が生えているので「堆肥化した腐葉土の場所があるかも?」という淡い期待を抱いて…。
で、ありましたねぇ。ブナの原生林(あるいは二次林)とは行きませんが、もちろん市営の公園なので掃除もされていて腐葉土という訳にも行きませんでしたが、塀際の吹き溜りのような場所に落葉樹の葉が固まっています。葉っぱの下は、薄〜くですが、堆肥化した土もあります。
早速、捜索開始!
ワラジムシの写真熊手でワシャワシャ落ち葉を除けると、前項の場所と同じように、ダンゴムシ(以下略)はワンサカ出て来ます。たまに犬の糞も出て来ます。 そして、よく見るとその中に時々ワラジムシの姿も見られました。

が、またまた筆者は難問にぶつかりました。ワラジムシ。逃げ足速い〜!
ダンゴムシと違って丸くならない代わりに、相当逃げ足が速いのです。ピンセットで挟むことなどとても無理。運良く端っこに追い詰めても、ダンゴムシと違って体が柔らかいので、ちょっと指に力が入れば半殺しにしてしまいます。筆者の指は釣餌用のアカムシをピンセットでムギュっと挟んでも潰さない微妙なタッチを体得しているのですが、それでも無理。
また、前項に上げた“以下略”の虫々を見ても、筆者は特に虫酸が走ったりしない鈍さを持ち合わせているのですが、さすがに急に遭遇すると一瞬動きが止まります(特に相手が犬の糞だと。犬の糞は飼主の責任ですよ、全くぅ)。
その一瞬は、ワラジムシの脚力を持ってすれば充分に姿をくらませるに足る時間です。
と言うことで、目標は20匹採取だったのですが、10匹しか採取できませんでした。結局は全部素手で…。

確かに、こんなに苦労しなきゃ捕まえられないんなら通販で売るよな(^_^;)
でも、とりあえずは10匹採取しましたので、さあ増えてくれるでしょうか。部屋の隅にある白いタッパーの中身は、妻には内緒です。開けない方が身のためだぞ(~_~;)

ちょっと補足

ところで、ワラジムシってのは荒い粗い括りで言うと、オカヤドカリと同じ陸棲の甲殻類です。
別部会とは言え、ここは十脚目通信の中でしたね。ここで“餌として”ワラジムシを採って喜んでいると、「等脚目は良いけど十脚目はダメというのが解らない」人が出て来そうですね。
筆者は、この手の理論的幼稚園児の相手をするのは嫌いではないですが、書き逃げの卑怯者の相手は御免蒙りたいので、一応、存念を披露しておきます。

端的に言えば、筆者が十脚目通信で主張していることは、ステレオタイプな一部のマスコミが圧倒的な商業優先主義の合間に、押し付けがましく提起してくる愛護あるいは環境保護の思想とは、感情および思考のアルゴリズムが全く違っているということです。
ここまで明言(迷言?)しても解らない方のために一例を挙げておきますと、釣餌だろうがペットの餌だろうが人間様の食べ物だろうが、食べ物を食べ物として売る・買う・採る・増やす分には一切文句を言う気はないし、言ったこともないということです(絶滅しかけている生き物を食い尽くす、あるいは養殖→放逐するのは、もちろん反対ですが)。
生き物を、可愛いだとか癒し系だとかメンテナンスフリー等と称し、キャラクター化してブームを煽っておきながら、「その飼育方法はちょっと…」 と言われると「所詮は餌じゃないか」とか「現地では食用にもされている」とか「そこら辺にゴロゴロいるんだし」等と喚き始める面従腹背の輩に、いい加減にして欲しいなと控え目に思っているだけです。
もちろん十脚目通信の内部でも、私とは違う考えの方もおられるでしょうけど…。

それとは別に、実は筆者の個人的な感情の置き所として、ペットの餌だとしても生き餌を安易に買って与えることに抵抗もあったりします。我ながらヤヤコシイです(^_^;)
両爬の餌としては、ペットショップでヨーロッパイエコオロギ(通称イエコ)等が売られているんですが、どうもあれを使うのに抵抗があります。可哀想とかそういう感情とは全く違うのですが、何と言いましょう、生き物を飼うということ=生き物と筆者との真剣勝負に水を差されるような感覚でしょうか…。
まあ必要とあれば筆者も使うでしょうし、それこそ深入りすれば「イトメは良いけどコオロギはダメというのが解らない」あるいは「自分で増やせば良いけど他人が増やしたのはダメというのが解らない」話になってしまうので、ここら辺で止めておきます。