おかやどかりは、しゅるいによって すむばしょも、くらしかたも ちがいますから、かいかたも ちがいますが、おみせで かえる しゅるいは なきおかやどかり か むらさきおかやどかり なので、ほとんど同じように、かうことが
できます。
おかやどかりは、じょうぶな いきものですが、とても こわがりです。ちょっとしたことで、びっくりして よわって しんでしまいます。
また、せまいばしょに とじこめたり、水をあげないでおいたり、ごはんをたべさせないような ことの ないように きをつけましょう。体のそとがわに ほねがある
いきものですから、ほんの少しのことでも 体のちょうしが おかしくなって、脱皮(だっぴ)に しっぱいして
しんでしまうのです。
すいそうは、できるだけ大きなもの。おかやどかりは、よく
うごきまわる いきものです。それから、だっそうのめいじんですから ふたは かならず しましょう。力もつよく、小さなすきまでも うまくとおりぬけます。しっかりとしまるふたが
ひつようです。もちろん、ふたには くうきあなも ひつようです。
すいそうの中には、すなをしきましょう。おかやどかりは、すなの中で脱皮(だっぴ)することが おおいのです。また、すなは
かわかさないように、でも、びしょびしょだと いやがりますので、むずかしいです。
水は、ぜったいに切らさないこと。真水(まみず)は のみ水として だけではなく、かいがらの中に呼吸(こきゅう)のための水をたくわえる
ので、かいがらごと中に はいれる ふかさが ひつようです。すべすべの入れものだと、おかやどかりが上れないので、 あしばになるような木などを、水入れの中にも入れてください。
水道水(すいどうすい)をそのまま つかうと、おかやどかりに よくないので、浄水器(じょうすいき)をつかうか、おゆ
に してから さますか、おひさまに いっしゅうかんぐらい あてたものを つかいましょう。
おかやどかりは、かいがらの中に うみの塩分(えんぶん)をたくわえています。できれば、海水(かいすい)も
よういしてあげましょう。塩分(えんぶん)の ちょうせつのために、真水(まみず)と海水(かいすい)の
りょうほうに つかりますから、どちらも かいがらごと 中に はいれる ふかさが ひつようです。
えさ入れは なくても かえますが、えさは まいにち とりかえたほうが よいので、えさ入れがあったほうが、らくです。
流木(りゅうぼく)などの かくれがは、こわがりの おかやどかりにとっては、とても だいじです。また すなが
ぬれすぎていたり、なにか きにいらなかったりすると、木の上に にげられますから、かならず入れてあげましょう。
きにいらないことが なくても、流木(りゅうぼく)には よく上ります。
やどがえようの かいがらは、いろいろな大きさと しゅるいのものを入れてやること。
おかやどかりは、あたたかい ところの いきものですから、さむい ふゆにはヒーターが かならず いります。ハムスターようのヒーターのように、いっかしょだけが
あたたまるものではなく、すいそうぜんたいが あたたまるもので なければ だめです。
すいそうの中に 「ハムスターのお部屋(はむすたーのおへや)」のような ヒーターをおいた ばあい、そこから
はなれた ばしょでは、おかやどかりは さむくて しんでしまいますし、ヒーターの ちかくで じっとしていると、かんそうして しんでしまうでしょう
ここまで よういできれば、あとは ほとんど やることがありません。
水をまいにち とりかえること。えさをまいにち とりかえること。ふん の おそうじ。どうしても海水(かいすい)が
よういできないときは、いかのほね や ことりようの 塩土(えんど)などを ときどき入れてあげましょう。それでも
いっかげつに いっかい ぐらいの 海水浴(かいすいよく)は させてやってください。
ときどき すいそうの中のすなを あらってあげましょう。ただし、脱皮(だっぴ)中、または脱皮(だっぴ)の前後(ぜんご)は
さけてください。
あらった すなは、かならず かんぜんに かわいてから すいそうに もどしてください。
えさは にんじん、きゃべつ、りんご、にぼし(こまかくして)などを よくたべるようです。おかやどかり それぞれに すききらいが あるので、できるだけ いろいろなものを
あげてみてください。ただし、にんげんが たべないようなものは、あげないほうが よいでしょう。にんげんように あじをつけてあるものも よくありません。
おなじものばかり あげていると たべなくなるし、えいようが かたよって 脱皮(だっぴ)をしっぱいしやすいので、いろいろなものを
あげてください。
のみ水などを
入れかえたり、水の中の よごれを すいとったり するのに ながいスポイト(しゃしん まんなか)が あると べんりです。ゴムで できているものは すぐに べとべとになって
だめになるので、ビニールのものが よいでしょう。
のこった えさ や ふんをとりのぞくのに、ながいピンセット(しゃしん みぎ)が ひつようです。これも てつで できているものは さびやすいので、プラスチックせいが
よいでしょう。
おみせで うっている「ザリガニ ヤドカリ・カニ のえさ」(しゃしん ひだり)は、よくたべる おかやどかりと、そうではないものが
いますが、えいようのことを かんがえて つくられていますので ときどき あげてみましょう。ねだんの やすいものが よいでしょう。
そのほか、ペットボトルや なにかのびん、びんのふた などを おいておくと いろいろと やくにたつことが おおいです。すなが かわきすぎの ときなど、きんきゅうの
ばあいには、きりふきなども とても やくにたちます。
100円ショップなどで、いろいろと つかえそうなものを さがしてみてください。
ペットショップなどで、オカヤドカリ専用(せんよう) と いって うられて いるものは、オカヤドカリを そだてた ことの ない人が お金もうけ の ため だけに かんがえた もの が おおく、 ほとんど つかえません。
つかうと オカヤドカリを ころして しまう ものも ある ので 気をつけましょう。
オカヤドカリ専門(せんもん)という ことば も しんよう できません。
200円や300円の ものを 専門(せんもん) に して お金が もうかる なら、 人を だます いがいには ほうほう が ありません。
オカヤドカリについての「うんちく」(おとなの ひと むけ)