おかやどかりは、日本(にほん)には6しゅるいの
なかまが います。
おかやどかり、なきおかやどかり、むらさきおかやどかり、おおなきおかやどかり、こむらさきおかやどかり、さきしまおかやどかり(もう一つ。少し
しゅるいは ちがうけど、やしがに というのを入れると、7しゅるいに なります)。
どれも とても めずらしい いきもので、国指定(くに してい)の天然記念物(てんねんきねんぶつ)ですが、おかやどかり、なきおかやどかり、むらさきおかやどかり
は、おみせで うることが 許可(きょか)されているので、もしも おうちで かうことが あったら、だいじに
そだてましょう。
おみせ で うっているのは、むらさきおかやどかり か なきおかやどかり が ほとんどで、おおなきおかやどかり、こむらさきおかやどかり、さきしまおかやどかり
は、レッドリストに
のっているので、うられていることは ないはずです。
りくち に すむ おかやどかり ですが、もともとは うみの中にいた いきものです。
人や いぬ のように、肺(はい)で呼吸(こきゅう)しているのでも、こんちゅう
のように、気門(きもん)で呼吸(こきゅう)しているのでも
ありません。さかなと同じように、鰓(えら)で呼吸(こきゅう)していますから、水がなくては、いきが
できず しんでしまいます。
かいがらの中に、水をためているので、少しのあいだ だけなら りくちで いきていることが できますが、かんそうには よわい いきもの です。
おかやどかりは、うみで
うまれます。とても小さな ミジンコのような いきもので、うみの中をプカプカただよい、さかな や ほかの いきものに、ほとんどが たべられてしまいます。
いきのこった ほんの ひとにぎりの おかやどかりだけが かいがらをみつけ、それを せおって りくちに上がることが できます。かいがらを せおっているだけで、数千匹(すうせんびき)に一匹(いっぴき)の
めずらしい いきもの なのです。
だから、きみが てに入れた おかやどかり が、どんないろで、どんなしゅるい だったとしても、あいじょうをこめて そだてて あげなければ いけませんよ(^_^;)
おかやどかりは、外骨格(がいこっかく)といって、体のそとがわに ほねをもつ いきものですから、大きくなるためには
脱皮(だっぴ)をしなくては なりません。
おかやどかりにとって、脱皮(だっぴ)は、いのちがけです。かぶとむしの さなぎをいじると しんでしまうように、おかやどかりも、脱皮(だっぴ)をじゃまされると、しんでしまいます。
おかやどかりが せおっている かいがらは、どこかで ひろったものですから、おかやどかりが 大きくなっても、大きさは かわりません。脱皮(だっぴ)をして、体が大きくなったら
せおっている かいがらも、大きなものが ひつように なります。
だから、おかやどかりは やどがえをします。
おかやどかりは、ながいきです。いのちがけの脱皮(だっぴ)と、やどがえをくりかえしながら、30ねんぐらい
いきるものも、いるそうです。
おかやどかりの からだの つくりと よびかたは、ここを見てね
節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱 > エビ亜綱(真軟甲亜綱) > ホンエビ上目 > 十脚目
> エビ亜目(抱卵亜目) > ヤドカリ下目(異尾下目) > ヤドカリ上科 > オカヤドカリ科 > オカヤドカリ属、ヤシガニ属
オカヤドカリについての「うんちく」(おとなの ひと むけ)