じゅっきゃくもくつうしん

あかてがにって どんな いきもの

 あかてがには、うみの ちかくの もりに すむ かにの なかまです。おとなの かに は、あかい はさみ が、よくめだつ ので あかてがに と よばれています。
 こどもを うむのは うみ ですが、それいがいの ときは うみから はなれた 山の中でも 見ることが できます。

木の根元 うみの  ちかくの もりの中や がけの木のねもと などに穴があいていたら、その中に あかてがに が いることがおおいです。
 それから、海岸(かいがん)の石垣(いしがき)の あいだ  や うみの ちかくの家(いえ)の排水口(はいすいこう)の  すきま に かくれていることも あります。小川の ちかくにすむ さわがに に くらべると、うごきも すばやくて、つかまえるのは むずかしいですが、かにの中では、かうのが  いちばん かんたんな かに だと いえるでしょう。
 ふだんは、うみから はなれた りくちで せいかつしている かに ですが、うみの中にいる かにと同じように 鰓(えら)で呼吸(こきゅう)していますから、水から  はなれては 生きていけません。また、脱皮(だっぴ)する ときは、かならず水の中で おこないます。
 うみ や 山の 雨水(うすい=あまみず)が たまった 小さな小さな水たまりの ようなところで、あかてがに  が ぬぎすてた あとの 脱皮殻(だっぴがら)を見ることが あります。
アカテガニ また、どこにも水が  ないように見えるところで あかてがにを見かけることが あります。たぶん石の下や土の中などに 地面(じめん)からは見えない水たまりが  あるのでしょう。あかてがに は、そのような地下水脈(ちか すいみゃく=地面の下に水が ながれているところ)などをみつけるのが  とても うまいのです。

 むかしは、日本ぜんこく どこにでも たくさんいた あかてがに ですが、水のあるばしょ と うみのあいだに どうろ や たてもの が たくさん できてしまったり、山と  うみをつなぐ川が うめたてられてしまったり、もり が なくなってしまったり、しぜんの海岸(かいがん)が  なくなってしまったり、あちこちの水が よごれてしまったりで、とても数が少なくなって いるそうです。

節足動物門?>?甲殻亜門?>?軟甲綱(エビ綱)?>?真軟甲亜綱 ?>?ホンエビ上目?>?十脚目(エビ目)
>?抱卵亜目(エビ亜目)?>?短尾下目(カニ下目)?>?イワガニ上科?>?イワガニ科
>?ベンケイガニ亜科?>?アカテガニ属?>?アカテガニ

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アカテガニについての「うんちく」(おとなの ひと むけ)