ヤドカリ/ヤマトホンヤドカリ のバックアップの現在との差分(No.8)


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* ヤマトホンヤドカリ('''Pagurus japonicus''') [#i46fa562]

#ref(japonicus.jpg,around,40%);
典型的な北方起源((寒海起源とも言う=寒海性のヤドカリの祖先から分化した種。北方起源と南方起源は、それぞれ別の祖先から収斂進化し、似た形質を持ったとする説もある。))のヤドカリで右鉗脚が大きい。
他の[[ホンヤドカリ>ヤドカリ/ホンヤドカリ]]属のヤドカリよりもやや深場に住み、低潮帯より上で見ることはまずない。やや大型の種類。
色は赤白斑。エメラルドグリーンの眼が特徴的な美しいヤドカリ。
東北から九州にかけて温帯域の岩礁地帯に広く分布。

大きくて強そうなヤドカリだが、高水温に弱い様で飼育難易度は高い。夏場のタイドプール等では、取り残されて瀕死状態、あるいは死んでいる個体を目にすることがある。
一般に海棲ヤドカリの飼育は容易で、海水魚が長期飼育できる程度の環境さえ整っていれば2、3年は維持できるが、本種に限っては夏場の高水温対策が不可欠。またオカヤドカリ等に比べると非常に大食漢である海棲ヤドカリの中にあって本種は体も大きく、更に豊富な量の餌を要すると思われる。水質悪化にも弱い。

&color(#FF9900){&size(12){節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱(エビ綱)> 真軟甲亜綱 > ホンエビ上目 > 十脚目(エビ目)> 抱卵亜目(エビ亜目)> 異尾下目 > ホンヤドカリ上科 > ホンヤドカリ科 > ホンヤドカリ属};};
&color(#FF9900){&size(12){節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱(エビ綱)> 真軟甲亜綱 > ホンエビ上目 > 十脚目(エビ目)> 抱卵亜目(エビ亜目)> 異尾下目(ヤドカリ下目) > ホンヤドカリ上科 > ホンヤドカリ科 > ホンヤドカリ属};};
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***関連情報 [#m50f7169]
#ref(japonicus2.jpg,around,50%);
磯では、周囲にいる[[ホンヤドカリ>ヤドカリ/ホンヤドカリ]]や[[イソヨコバサミ>ヤドカリ/イソヨコバサミ]]などに比べて一際大きく目立つヤドカリだが、[[ホンドオニヤドカリ>ヤドカリ/ホンドオニヤドカリ]]やイシダタミヤドカリといった地方によっては食べられている様なヤドカリに比べると、そこまで大きくないのが本種の印象なのだが、大潮で干潮時に沖合まで行くと写真の様な巨大な個体に遭遇することがある。
写真では判りにくいかもしれないが、この[[ヤマトホンヤドカリ>ヤドカリ/ヤマトホンヤドカリ]]が背負っている宿貝はかなり食べごろサイズのサザエの殻。大人の握りこぶし大はあっただろうか。
ここまで成長すると本種特有の可憐さは全く無く、毛深いモンスターといった風格だった。
#clear();
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