ヤドカリ/ホシゾラホンヤドカリ のバックアップソース(No.1)

&size(12){&color(#666666){&topicpath;};};

* ホシゾラホンヤドカリ('''Pagurus maculosus''') [#c3546ff5]

#ref(maculosus.jpg,around,50%);
典型的な北方起源((寒海起源とも言う=寒海性のヤドカリの祖先から分化した種。北方起源と南方起源は、それぞれ別の祖先から収斂進化し、似た形質を持ったとする説もある。))のヤドカリで右鉗脚が大きい。
我国の磯を代表するヤドカリの一つ。中潮帯から低潮帯にかけて普通に見られる。タイドプールでも[[ホンヤドカリ>ヤドカリ/ホンヤドカリ]]や[[イソヨコバサミ>ヤドカリ/イソヨコバサミ]]に紛れて普通に見られるが、本種の方がやや波の荒い場所を好む様だ。
濃緑色~褐色の体色で地味だが、深紅の第一・第二触覚がよく目立つ。本種は以前は[[ケアシホンヤドカリ>ヤドカリ/ケアシホンヤドカリ]]と同種と考えられていたが、1996年に別種として記載された。
灰緑色の体に黒い点が散在するものが[[ケアシホンヤドカリ>ヤドカリ/ケアシホンヤドカリ]]で、濃緑色~褐色の体に白い点が散在するものが本種であるが、よく見ないと判らない。

ほぼ、同じような見た目のヤドカリで生態も似たようなものだが、一方は星空というロマンチックな和名なのに対し、もう一方は毛足とは・・・。
[[ケアシホンヤドカリ>ヤドカリ/ケアシホンヤドカリ]]に同情を禁じ得ない。

我国の温帯域の岩礁地帯に広く分布。

一般に海棲ヤドカリの飼育は容易で、海水魚が長期飼育できる程度の環境さえ整っていれば2、3年は維持できる。本種も同様で強健な種類だが、[[ホンヤドカリ>ヤドカリ/ホンヤドカリ]]に比べるとやや水質悪化に弱い。またオカヤドカリ等に比べると非常に大食漢であるため、魚の残餌だけを与えていたのではすぐに姿を消す。ライブロックに生える石灰藻などを摘んでいるが、水槽面に生える藻(通称コケ)を食べることはない。

&color(#FF9900){&size(12){節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱(エビ綱)> 真軟甲亜綱 > ホンエビ上目 > 十脚目(エビ目)> 抱卵亜目(エビ亜目)> 異尾下目 > ホンヤドカリ上科 > ホンヤドカリ科 > ホンヤドカリ属};};
&br;
----
***関連記事 [#j165d082]
ヤドカリ/ホンヤドカリ
ヤドカリ/ユビナガホンヤドカリ
ヤドカリ/ヤマトホンヤドカリ
ヤドカリ/タラバガニ