ヤドカリ/ツマジロサンゴヤドカリ のバックアップの現在との差分(No.8)


  • 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。
&size(12){&color(#666666){&topicpath;};};

* ツマジロサンゴヤドカリ('''Calcinus latens''') [#ze75a516]

#ref(latens.jpg,around,40%);
典型的な南方起源((暖海起源とも言う=暖海性のヤドカリの祖先から分化した種。南方起源と北方起源は、それぞれ別の祖先から収斂進化し、似た形質を持ったとする説もある。))のヤドカリで左鉗脚が大きい。
珊瑚礁の潮間帯で最も普通に見られる種類のサンゴヤドカリ。潮間帯下部から低潮帯に棲息する種の多い本属の中で、本種は高潮帯辺りにまで進出する。潮上帯で見ることはさすがにない。
紀伊半島以南の珊瑚礁域に広く分布。紀伊半島以北房総半島以南の太平洋岸では無効分散と思われる個体が夏季に採取されることがある。

サンゴヤドカリ属のヤドカリは、どれも美しい種類が多く、本種もよく見ると美しい色彩だが、磯等では目立たず[[ホンヤドカリ>ヤドカリ/ホンヤドカリ]]と間違えやすい。ちょっと鉗脚の白が奇妙だな?と思ってよく見ると本種である場合が多い([[ホンヤドカリ>ヤドカリ/ホンヤドカリ]]は右鉗脚が大きく、鋏の先の白の面積も本種より狭い)。
このヤドカリの特徴は、大抵ボロボロの貝殻に入っていること。貝殻の奪い合いでの闘争に強いとされる[[スベスベサンゴヤドカリ>ヤドカリ/スベスベサンゴヤドカリ]]と生息域が重なるために獲得した習性だろうか。
歩脚の指節基部が白いことが種名の由来とされる。本種の左大鉗脚は、[[スベスベサンゴヤドカリ>ヤドカリ/スベスベサンゴヤドカリ]]と同じく棘は無いが、右鉗脚の掌部上縁にはサンゴヤドカリ属に特徴的な鋸条の棘が見られる。

&color(#FF9900){&size(12){節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱(エビ綱)> 真軟甲亜綱 > ホンエビ上目 > 十脚目(エビ目)> 抱卵亜目(エビ亜目)> 異尾下目 > ヤドカリ上科 > ヤドカリ科 > サンゴヤドカリ属};};
&color(#FF9900){&size(12){節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱(エビ綱)> 真軟甲亜綱 > ホンエビ上目 > 十脚目(エビ目)> 抱卵亜目(エビ亜目)> 異尾下目(ヤドカリ下目) > ホンヤドカリ上科 > ヤドカリ科 > サンゴヤドカリ属};};
&br;
----
***関連記事 [#wf4244c0]
ヤドカリ/スベスベサンゴヤドカリ
ヤドカリ/アカツメサンゴヤドカリ
ヤドカリ/ユビワサンゴヤドカリ