ヤドカリ/アカツメサンゴヤドカリ のバックアップの現在との差分(No.2)


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* アカツメサンゴヤドカリ('''Calcinus minutus''') [#l6054746]

#ref(minutus.jpg,around,40%);
典型的な南方起源((暖海起源とも言う=暖海性のヤドカリの祖先から分化した種。南方起源と北方起源は、それぞれ別の祖先から収斂進化し、似た形質を持ったとする説もある。))のヤドカリで左鉗脚が大きい。
珊瑚礁の潮間帯下部から低潮帯に棲息。本種は[[スベスベサンゴヤドカリ>ヤドカリ/スベスベサンゴヤドカリ]]や[[ツマジロサンゴヤドカリ>ヤドカリ/ツマジロサンゴヤドカリ]]の様に高潮帯辺りまで進出することはない様だ。
我国では紀伊半島以南に分布するとされるが、筆者は南紀で発見したことはない。紀伊半島以北房総半島以南の太平洋岸では無効分散と思われる個体が夏季に採取される可能性がある。

サンゴヤドカリ属のヤドカリは、どれも美しい種類が多いが、本種も純白で美しい種。眼柄も純白で、他のサンゴヤドカリ属のヤドカリに見られる様なアイシャドーはない。
歩脚の指節が赤いことが和名の由来だと思われるが、いわゆる爪と称されることの多い鉗脚は白いので、ユビアカサンゴヤドカリと名付けるべきだったのではないだろうか・・・。

[[スベスベサンゴヤドカリ>ヤドカリ/スベスベサンゴヤドカリ]]や[[ユビワサンゴヤドカリ>ヤドカリ/ユビワサンゴヤドカリ]]等、やんちゃと言われがちなサンゴヤドカリ属にあって、本種はとてもおとなしい。
飼育下の観察では、一日中ライブロックの表面をツマツマしていて、アサリや甘エビ等の餌を与えても他のヤドカリの様に争奪戦に加わることもなく、ライブロックの隙間に挟まったまま傍観していることが多い。


&color(#FF9900){&size(12){節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱(エビ綱)> 真軟甲亜綱 > ホンエビ上目 > 十脚目(エビ目)> 抱卵亜目(エビ亜目)> 異尾下目 > ヤドカリ上科 > ヤドカリ科 > サンゴヤドカリ属};};
&color(#FF9900){&size(12){節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱(エビ綱)> 真軟甲亜綱 > ホンエビ上目 > 十脚目(エビ目)> 抱卵亜目(エビ亜目)> 異尾下目(ヤドカリ下目) > ホンヤドカリ上科 > ヤドカリ科 > サンゴヤドカリ属};};
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