サンショウウオ/カスミサンショウウオ のバックアップソース(No.1)

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カスミサンショウウオ('''Hynobius nebulosus''')

西日本を代表する止水性サンショウウオ。
本州の鈴鹿山脈以西に広く分布していたが、現在は生息域が孤立し、各所で絶滅の危機に瀕している。主たる要因は、棲息地(落葉樹の林床)や産卵地(捕食者のいない池や水田・湿地)の激減。外来種他の侵入も深刻な問題となっているものと思われる。
背に霞模様が入ることが和名の由来(英名もClouded salamander)。尾に黄条が入ることがこの種の特徴でトウキョウサンショウウオとの(棲息域は重ならないが)見分け方の一つとなっている。

環境庁指定:絶滅危惧II類(VU)
VU=Vulnerable=絶滅の危険が増大している。

ちなみに、止水性・流水性とは卵嚢〜幼生までの生活環境を言い、我国に棲むサンショウウオ科17種(ここではオワリサンショウウオとヤマサンショウウオについては種と扱うのを控えた)の成体は全て陸棲。
オオサンショウウオ科オオサンショウウオは、成体になっても水棲。