カニ/ヨツハモガニ のバックアップ(No.2)


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[編集]ヨツハモガニ(Pugettia quadridens

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北海道以南から九州までの温帯の磯に見られる。高幅よりも甲長の方が長い角ばった洋ナシ型のカニ。
潮間帯下部から潮下帯にかけて、海藻が繁る様な場所でよく見られるが、潮が引いた陸地でもウロウロしていることがある。

特にアカモクの繁る様な場所では多く見られ、体色や質感もアカモクにそっくり。ノコギリクワガタ(原歯型)の大顎に似た、二股に別れた額角には毛が生えていて、そこにアカモク等の切れ端をくっつけて擬態する。甲は滑らかで、ところどころに石灰藻が付着する。突起やカギ状の毛はないため、ヨツハモドキやイソクズガニの様に片っ端からゴミや海藻をくっつけられるわけではないが、甲外縁部には突起があり、そこに海藻をくっつけていることがある。
印象としては額に大きな海藻をつけてウロウロしているカニで、擬態しているはずなのに却って目立ってしまっていることが多い。

愉快な見た目で、体も小さくおとなしく見えるが、意外に肉食性が強く海藻に付着した小型甲殻類や稚貝を捕食している。甲長3cm程の成体では動きが異常に鈍いが、甲長1cmぐらいの若い個体は非常に活発に動き回る。

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