カニ/ヒライソガニ のバックアップ差分(No.8)


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&size(12){&color(#666666){&topicpath;};};

* ヒライソガニ('''Gaetice depressus''') [#a6f056fc]

#ref(depressus.jpg,around,30%);
#ref(depressus.jpg,around,50%);
北海道から沖縄まで広く分布。よく似た[[イソガニ>カニ/イソガニ]]が水の綺麗な岩礁の磯にしか棲まないのに比べ、本種は内湾等の水質汚濁の進んだ海岸でも見られる。ごろた石の転がる砂礫底の磯で、石を除けると出てくるのはまず本種。
転石の下等に棲み大抵は隠れている。[[イソガニ>カニ/イソガニ]]やケフサイソガニとの見分け方は、本種の平べったさと上から見た甲の形状だが、海辺で見掛けた際に見分けるのは難しい。
但し、本種の場合は個体毎の体色の変異が著しく、同じ形かつ様々な色合いのカニが蠢いている場合は本種のコロニーと考えて差し支えない。
海水浴に行く様な磯では最もよく目にするカニで、子供の頃に遊んだ経験のある方も多いと思われる。筆者も海のカニと言えば本種というぐらい、よく馴染んでいる。

磯のカニの中では最も飼育しやすいカニで、海水魚が長期飼育できる程度のマリンアクアリウムで飼育可能。ライブロックのレイアウトは必ず崩されると覚悟した方が良い。それさえ我慢できれば魚との混泳も可能。磯のヤドカリとの同時飼育もあまり問題はないと思われる。

&color(#FF9900){&size(12){節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱(エビ綱)> 真軟甲亜綱 > ホンエビ上目 > 十脚目(エビ目)> 抱卵亜目(エビ亜目)> 短尾下目 > イワガニ上科 > モクズガニ科 > ヒライソガニ亜科 > ヒライソガニ属};};
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*** 参考情報 [#i370744a]
イソガニの甲部(左)とヒライソガニの甲部(右)
#ref(2iso.jpg,left);
イソガニの甲は丸っぽく、ヒライソガニの甲は平べったい。
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***関連記事 [#t5a5e205]
カニ/イソガニ