カニ/スベスベマンジュウガニ のバックアップ差分(No.3)


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* スベスベマンジュウガニ('''Atergatis floridus''') [#d4eab2c8]

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インド-西太平洋に広く分布。日本では房総以南の太平洋側で見られる。
名前の通りスベスベでマンジュウの様に丸いカニ。体色は褐色~暗紫色。鉗脚の付け根や歩脚の内側が見るからに毒々しい紫色をしていることが多く、背中にも独特の斑紋が入る。鉗脚の指節は黒い。
名前の通りスベスベでマンジュウの様に丸いカニ。体色は褐色~暗紫色。鉗脚の付け根や歩脚や甲外縁が見るからに毒々しいシアン色を呈していることがあり、背中にも独特の斑紋が入る。鉗脚の指節は黒い。

外洋に面した磯の潮間帯下部から潮下帯にかけて、入り組んだ岩や石の隙間に棲息。潮が引いた陸地でもウロウロしている[[オウギガニ>カニ/オウギガニ]]に比べ、本種が陸上に上がることはまずない。
岩礁の磯で大量に蠢くオウギガニ科のカニの中にあって、本種は一際体が大きくよく目立つのだが、警戒心が強く動きも素早いため、見逃しているケースが多い。
岩礁の磯で大量に蠢くオウギガニ科のカニの中にあって、本種は一際体が大きくよく目立つのだが、警戒心が強く動きも素早いため、見逃しているケースが多いと思われる。
[[オウギガニ>カニ/オウギガニ]]に比べると生息密度は低いが、少ないという訳でもない。

スベスベマンジュウというユニークな和名と、食べれば死に至る猛毒を持つことで、あまりにも有名なカニで、軽く触れただけで病院送りのイラモ、刺されると長期通院が必要なガンガゼ、噛まれると死に至る可能性もあるヒョウモンダコやオオマルモンダコ等とともに、磯の危険生物に列挙されていたりするが、食べなければ特に危険なことはなく、また、見るからにオドロオドロしい色合いや模様から、普通は食べようと思わない。
鉗脚の力が強く、しかも大きいため、挟まれるとケガをする恐れはあるが、臆病なカニなので、素手で弄んだりしない限りは挟まれることもなく、これを危険生物とするのは行き過ぎだろう。
スベスベマンジュウというユニークな和名と、食べれば死に至る猛毒を持つことで、あまりにも有名なカニで、軽く触れただけで病院送りのイラモ、刺されると長期通院が必要になることもあるガンガゼ、噛まれると死に至る可能性もあるヒョウモンダコやオオマルモンダコ等とともに、磯の危険生物に列挙されていたりするが、食べなければ特に危険なことはなく、また、見るからにオドロオドロしい色合いや模様から、普通は食べようと思わない様で、被害者は未だ存在しない。
鉗脚の力が強く、しかも大きいため、挟まれるとケガをする恐れはあるが、臆病なカニなので、素手で弄んだりしない限りは挟まれることもなく、これを他の危険生物と同列にするのは行き過ぎだろう。

フグとは違い内蔵には毒はない。外骨格や脚部の筋肉に含まれる。毒の種類はテトロドトキシン(フグ毒)やサキシトキシン(渦鞭毛藻由来の麻痺性貝毒)など複数が知られ、生まれながらに持っているものではなく、食物由来と考えられている。
つまり、養殖によって無毒のスベスベマンジュウガニを作出することは可能だと思われるが、食べて美味いとも思えないので、食べない方が無難だろう。


&color(#FF9900){&size(12){節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱(エビ綱)> 真軟甲亜綱 > ホンエビ上目 > 十脚目(エビ目)> 抱卵亜目(エビ亜目)> 短尾下目 > オウギガニ上科 > オウギガニ科 > マンジュウガニ属};};

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