カニ/ショウジンガニ のバックアップソース(No.3)
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* ショウジンガニ('''Guinusia dentipes''') [#af19b121]
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西部太平洋に広く分布。日本では東北地方以南で見られる。
岩礁の磯に棲むカニの中では特に大きく、派手な赤い模様と相まって、よく目につくカニ。波がまともに洗う様な岩場に棲み、[[イワガニ>カニ/イワガニ]]と同所的に見られるが、本種が水の届かない岩上に出ることはまずない。
従って、[[イワガニ>カニ/イワガニ]]がウロウロしている岩場の水面下を覗けば、本種を発見することができる。
動きは非常に俊敏で、平べったい体型を利用して、岩の隙間を滑るように行き来する。鉗脚は小さく非力なため、素手で捕まえても怪我をすることはないが、簡単には捕まらない。
磯のカニの中では特別に美味なカニで、市場に出回ることはまずないが、棲息地周辺では盛んに食用に捕獲されている。カニ釣りの対象としても有名で、特に味噌汁にすると美味いという。
筆者はまだ食したことはないが、磯に行けば必ず目にするカニなので、いつか鍋と味噌を持って釣りに行きたいと考えている。
食性は植食性の強い雑食で、近縁のトゲアシガニの若い個体などが、マリンタンクの苔取りとしてペットショップ等で販売されていることもある。
飼育は本種、トゲアシガニとも難易度が低く、夏場の高水温と魚病薬にさえ気をつければ、海水魚が飼える程度のマリンタンクで維持可能。但し、成長するとかなり大きくなるカニ((ショプで売っているトゲアシガニのサイズはサワガニぐらいだが、成長するとモクズガニぐらいの大きさになる。ショウジンガニはそれよりも更に一回り大きい。))なので、60cm水槽程度では、やがて持て余すことになるだろう。
また、藻(苔)が生えるような水槽環境では、その環境を改善しない限り、本種やトゲアシガニを水槽に導入しても、長期的な解決には繋がらない。
&color(#FF9900){&size(12){節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱(エビ綱)> 真軟甲亜綱 > ホンエビ上目 > 十脚目(エビ目)> 抱卵亜目(エビ亜目)> 短尾下目 > イワガニ上科 > Plagusiidae科 > ショウジンガニ亜科 > ショウジンガニ属};};
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カニ/イワガニ