カニ/ケブカガニ のバックアップ(No.7)
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[編集]ケブカガニ(Pilumnus vespertilio)
熱帯〜亜熱帯(一部温帯域まで)の磯に普通。筆者は日本海側では見たことがない。
転石の下等に棲み大抵は隠れているが、その目立つ体つきのためか磯を歩いているとよく目に付く。文字通りの毛深いカニで、その歩く姿は磯のイエティの様。特徴は紫色に光る不気味な眼。
こう見えてもオウギガニの仲間で、棲息環境も他のオウギガニと同様だが、外敵に発見されにくいことに自信があるためか意外に活動的。タイドプールを観察しているとすぐに発見できる。ジッとしていると藻くずかゴミの様で、確かにタコや魚等の天敵には見付かりにくいかもしれないが、残念ながら人間にとっては非常に発見しやすい。もっとも決して綺麗なカニとは言えず、恐らく商品価値としても低いと思われるので、それはそれで良いことかもしれない。
筆者には飼育経験はないが、海水魚が長期飼育可能なマリンアクアリウムであれば飼育は容易と思われる。ライブロックのレイアウトは必ず崩されると覚悟した方が良い。それさえ我慢できれば魚との混泳も可能。磯のヤドカリとの同時飼育もあまり問題はないと思われる。
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