カニ/ケガニ のバックアップソース(No.1)

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* ケガニ('''Erimacrus isenbeckii''') [#s8b728e5]

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太平洋北西部の200mm以浅の浅海に広く分布する。我が国では日本海側にも棲息するが北海道のものが有名。

基本的にはなんでも食べるが、この深度では植物性の餌は限られるため、食性は肉食性が強い。海の底に沈んでくる生き物の死骸やその成れの果てのデトリタス等を常食しているものと思われる。

甲幅は♂では(漁獲サイズで)12cm前後。[[ズワイガニ>カニ/ズワイガニ]]や[[タラバガニ>ヤドカリ/タラバガニ]]と比べると脚が短いため、脚だけを食べることはあまりないが、濃厚な出汁が出るので茹でて良し、鍋にしても良し。甲を剥がしてミソを啜るのが最高の食べ方だろう。

[[ズワイガニ>カニ/ズワイガニ]]同様に水産上重要な種類だが、以前は缶詰用のカニとして安価で流通していた。
北海道では♀の捕獲は禁じられているため、基本的には♂しか流通しない。

飼育は困難。水温を15℃以下に保つ必要があるので強力な水槽用クーラーでもなければ夏を越すのは難しい。

&color(#FF9900){&size(12){節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱(エビ綱)> 真軟甲亜綱 > ホンエビ上目 > 十脚目(エビ目)> 抱卵亜目(エビ亜目)> 短尾下目 > Cheiragonoidea上科 > Cheiragonidae科 > ケガニ属};};