エビ/イソスジエビ のバックアップ差分(No.1)


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* イソスジエビ('''Palaemon pacificus''') [#sf81a2ea]

#ref(pacificus.jpg,around,50%);
透明な体に縞が入るエビで、タイドプール等でよく見られる。全身透明だが、脚部や尾部に黄色や青のスポットが入り、よく見るととても綺麗なエビ。太平洋~インド洋まで広い範囲に分布する。
[[ホンヤドカリ>ヤドカリ/ホンヤドカリ]]や[[イソヨコバサミ>ヤドカリ/イソヨコバサミ]]、[[ヒライソガニ>カニ/ヒライソガニ]]等と共に、タイドプールを観察していると必ず目にする“いつものメンバー”で、これらにアゴハゼも交えたメンバーで常に不毛な争いを緩やかに続けている。
石の隙間を取りあったり、魚や貝の死骸を取りあったり、動くものに無意味に近寄って行ったり・・・。
本種は特に動くものに近づく傾向が強く、タイドプールに手や足を突っ込むと、スーッと水面近くに浮き上がりながら近寄ってくる。そのため子供の良い遊び相手になっている様だ。

同じ様な環境で見られる同じ様なパターンのエビには、本種と同属のアシナガスジエビ、スジエビモドキ、ユビナガスジエビがあり、ややこしい。
スジエビモドキやユビナガスジエビは縞の数が少なく、また岩礁のタイドプールではあまり見られず、主に河口域等で見られること、アシナガスジエビタイドプールでもよく見られるものの、額角(鼻の様に見える部分)が長く、横から見ると嘘を吐き終わった後のピノキオの様に見えること等から、写真の個体をイソスジエビと判断した。

飼育は簡単な部類に入り、海水魚が長期飼育できる程度の環境さえ整っていれば飼育可能。但し、捕食魚や捕食性の強い甲殻類等と混泳すると本種は一瞬で餌になる。また、大きい魚に追い回されると本種は水面から勢い良くジャンプするため、蓋をしていても隙間から外へ飛び出し、干しエビになる可能性が高い。
とは言え、あまりに小さい魚との混泳だと、逆に小魚が本種の餌になる。
肉食性が強く注意が必要な点は、淡水アクアリウムでのスジエビ(同属)と同様。水槽中の藻(通称コケ)を食べることもない。

&color(#FF9900){&size(12){節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱(エビ綱)> 真軟甲亜綱 > ホンエビ上目 > 十脚目(エビ目)> 抱卵亜目(エビ亜目)> コエビ下目 > テナガエビ上科 > テナガエビ科 >  テナガエビ亜科 >  スジエビ属};};

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エビ/門とか綱とか目とか科とか
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