カニ/ミナミスナガニ
[編集]ミナミスナガニ(Ocypode cordimana)
我が国では相模湾以南の温帯~熱帯域に棲息するとされる。太平洋~インド洋まで広く分布する。一部棲息域が重なるスナガニ(O.stimpsoni)とよく似ているが、本種の方が大きい。
従って、砂浜でよく見かける穴の内、小さいものにはスナガニが、大きいものには本種が潜んでいることが多い。(ビーチパラソルの差し跡の様な穴が本種)
砂浜の満潮線付近に穴を掘って住み、よく目につくが警戒心が非常に強く、人等が近付くと素早く穴に逃げ込むため、観察・撮影とも非常に難しいカニと言える。
運良く本種の巣穴を塞ぐことに成功しても、砂浜を物凄いスピードで走ることができるため、捕獲は難しい。(巣穴に乾いた砂を流し込み、素早く掘り返すと捕獲できることが多い)
鉗脚は、左右どちらが大きいかは特に決まっていない。右が大きいものもいれば、左が大きいものもいるが、これはテッポウエビ等と同じ様に、大きい方の鉗脚が脱落すれば、小さいほうの鉗脚が大きくなる代償再生と思われる。
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