カエル/ツチガエル

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[編集]ツチガエル(Rana rugosa

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本州・四国・九州に棲息(周辺の島嶼も含む)。伊豆諸島や北海道には本来分布しなかったが、養殖鯉の種苗にオタマジャクシが混じり移入したとされている。
人工池から水田、川、山間の渓流等、棲息範囲が広く、最も身近なカエルと言えるが、関西ではトノサマガエルの勢いに押され、あまり見ない(または、あまり気付かない)。

所謂イボガエルという通称で呼ばれ、どちらかと言うと嫌われ者の印象が強い。
触るとイボが伝染るとか、背中から毒汁を飛ばす等、酷い言われ様をすることもあるが、毒は持たない。一部でヒキガエルと混同されている面もあるのではないだろうか。
毒は無いが、背中にはイボがあり、そこから臭い汁を分泌するので、あまり触らない方が良いことは確か。この汁は天敵であるヘビから身を守るためと考えられている。

松尾芭蕉の句「古池や蛙飛び込む水の音」の蛙が、本種ではないかという説がある。
当時の江戸周辺にいたカエルとしては、トウキョウダルマガエル(田圃等の水辺を離れることがなく、江戸市中に進出する可能性が低い)、アズマヒキガエル(繁殖期以外は水辺から離れたところに棲息し、後脚は跳躍に向かないため飛び込まない)、アマガエル(樹上で生活し、天敵の多い古池に飛び込むことは稀)と本種(人工池であろうと、古池であろうと、水辺に棲息する)なので、その可能性は高い。
しかし、旅中に病んでさえ夢は枯野をかけ巡った松尾芭蕉ほどの俳人が、即興で即物的な俳句を詠むものなのだろうか・・・。
文学を生物の行動科学的な側面から分析するのは、非常に興味深い。

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