カエル/アズマヒキガエル

[編集]アズマヒキガエル(Bufo japonicus formosus

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本種は鈴鹿山脈以西の近畿地方から山陽、四国、九州等に分布するニホンヒキガエル(Bufo japonicus japonicus)の亜種で山陰地方や近畿北部~東北地方にかけて分布する。
亜種小名のformosusはハンサムという意味だそうで、要するに「日本のヒキガエルのハンサムな方」という意味なのだろうか。うーん・・・。

基亜種であるニホンヒキガエルとの見分け方は、本種の方が鼓膜が大きく見えることだそうだが、並べて見てみないと判別はつきにくい。写真の個体は東京都心部で撮影したものなので、本来の自然分布の関係からアズマヒキガエルと判断した。
彼(彼女?)が何をしているかと言うと、目の前の虫の死骸に寄ってくるアリを真剣な眼差しで食べているところだった。

日本の昔話などでもお馴染みのガマガエルと呼ばれるものが本種またはニホンヒキガエルで、古くから日本人の農耕生活に寄り添って生きてきたカエル。その姿は醜く表現されることも多いが、筆者にはとても可愛らしく見える(苦笑)
これほど人間の近くに存在しながら、水への依存が特に低いため、他のカエルの様に水辺で簡単にみられる訳ではない。
また夜行性のため、夜に森や林の中をウロウロする様な趣味がない限り、そうそうお目にはかかれない。

他のカエルの様に後足で跳躍することはできず、ノソノソ這いまわる。また、“胃袋の化け物”の様になって餌に飛びついて食べる様なことはなく、うずくまったまま舌を伸ばしてミミズや虫を捕食する。
動きは鈍いが皮膚にブフォトキシンという強い毒を持つため生き残ってきたカエル。但し、ヤマカガシ等はヒキガエルを好んで食し、その毒を二次利用していることなどから、毒は生存競争の決定打ではないとも言える。
ブフォトキシンは人間にとっては強毒なので、ヒキガエルに触ったり食べたりしないことをお薦めする。昔から、ガマの油として民間療法に利用されているが、素人調合もやめておいた方が良いだろう。

♂でも鳴嚢を持たないため、その姿形に似ず鳴き声は小さい。

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