エビ/スジエビモドキ

[編集]スジエビモドキ(Palaemon serrifer

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透明な体に縞が入るエビで、タイドプール等でよく見られる。全身透明だが、脚部や尾部に黄色や青のスポットが入り、よく見るととても綺麗なエビ。太平洋~インド洋まで広い範囲に分布する。
テナガエビ科のエビは、カニやヤドカリ、ザリガニ科のエビに見られる様に第一脚が長大な訳ではなく、第二脚が長大な鉗脚となっている。つまりテナガエビではなくアシナガエビ。
本種も同様で、第一脚が短い鉗脚、第二脚が長い鉗脚となっていて、潮溜まりで、この長い第二脚を前に伸ばして泳ぐ姿がよく見られる。
ホンヤドカリイソヨコバサミヒライソガニオウギガニ等と共に、タイドプールを観察していると必ず目にする“いつものメンバー”で、これらにアゴハゼも交えたメンバーで常に不毛な争いを緩やかに続けている。
石の隙間を取りあったり、魚や貝の死骸を取りあったり、動くものに無意味に近寄って行ったり・・・。
本種は特に動くものに近づく傾向が強く、タイドプールに手や足を突っ込むと、スーッと水面近くに浮き上がりながら近寄ってくる。そのため子供の良い遊び相手になっている様だ。

同じ様な環境で見られる同じ様なパターンのエビには、本種と同属のイソスジエビ、アシナガスジエビ、ユビナガスジエビがあり、ややこしい。特に本種は、イソスジエビとは同所的に見られるため、よく見ないと見分けるのは難しい。
写真では判り難いが、本種はイソスジエビよりも縞の数が少なく、(透明なエビで言うのも妙だが)全体的に色も淡い。またイソスジエビよりも本種の方が一回り小さく、淡水のスジエビほどではないが、上から見るとやや寸詰まりに見える。

飼育は簡単な部類に入り、海水魚が長期飼育できる程度の環境さえ整っていれば飼育可能。但し、捕食魚や捕食性の強い甲殻類等と混泳すると本種は一瞬で餌になる。また、大きい魚に追い回されると本種は水面から勢い良くジャンプするため、蓋をしていても隙間から外へ飛び出し、干しエビになる可能性が高い。
とは言え、あまりに小さい魚との混泳だと、逆に小魚が本種の餌になる。
肉食性が強く注意が必要な点は、淡水アクアリウムでのスジエビ(同属)と同様。水槽中の藻(通称コケ)を食べることもない。
遊泳性が高く、特に小さめの水槽では泳ぐ姿が映えるため、マリンタンクの一員としてぜひとも迎えたい一種だが、あまりたくさん入れると共食いの危険性も増すため、10匹以内での飼育がお薦め。

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